インタビュー/山道外海町長 水産振興の拠点目指す

 九州最後のヤマだった池島炭鉱(西彼外海町)が閉山して一年。島の生活基盤整備など、陣頭指揮に当たってきた山道幸雄町長に今後の課題などを聞いた。

 ―島の土地の約八割は池島炭鉱を経営した松島炭鉱の親会社・三井松島産業の所有。利用計画などの話は。

 池島の振興は三井松島産業と協力してやっていきたいが、会社の方から土地利用など具体的な話はない。

 ―池島には三井松島産業のアパートがある。町営と合わせると九十棟にも上るが。

 炭鉱アパートには閉山当時からの人が入居しており、本年度いっぱいは集約ができない。取り壊すことになったら町営アパートも一緒に集約整備して、魚礁などとして活用できないか考えている。閉山後の生活インフラの整備は全部町が肩代わりしてきた。松島産業も誠意を見せてほしい。

 ―これからの池島の振興策は。

 これまで海底送水管や浴場整備、診療所の設置など、生活インフラ対策を中心に行い、町全体の振興対策プロジェクトも進めてきた。プロジェクト事業を今後、どのように地域全体の振興につなげていくかが課題だ。

 自然、歴史的文化を利用して一次産業とつなげ、交流人口の増加を図りたい。具体的には町立遠藤周作文学館を中心にした「道の駅」構想を農業につなげたい。現実としては企業誘致の話はない。

 ―外海町は二〇〇五年一月に長崎市と合併する方向だが、池島の振興策に影響はないか。

 長崎市には水産関係の振興策としての大きなものがない。池島を水産振興の場として、海を生かす事業ができないか考えている。合併はむしろ地域の振興を大きな立場から見てもらえる好機ととらえている。(大瀬戸支局・大櫛格)


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