|
「池島の詩」が完成 住民が歌いCDに 八月一日に池島を訪れた寺井さんは、島で居酒屋を経営している岩城伸夫さん(50)、滝子さん(52)夫妻の店を訪ね、池島の現状などを取材。島を歩きながら歌の構想を練った。歌は一カ月後に完成。今月四日に歌を収めたテープを持って島を訪れ、作品を岩城さんの店で披露した。
寺井さんは西彼琴海町生まれ。大学でフランス語を専攻。在学中にシャンソンと出合い、音楽の道に進んだ。これまでに社会の底辺に生きる人たちや、原爆、公害、冤罪(えんざい)事件など社会性の強い音楽創作活動を展開。東京と長崎を往復しながらコンサート活動などをしていた。 一九九七年に「長・崎・歌・百・景」の構想実現のため長崎に活動の拠点を移し、古里の歌作りに挑戦している。寺井さんは「第二集を制作中に池島が閉山した。社会と歌は密接につながっていると思い、池島のことを歌にしたかった」と話す。 これまでに長崎市内を題材にした第一集のCDアルバムを制作。第二集では、雲仙・普賢岳の火砕流で焼け、息を吹き返した大野木場小学校のイチョウの木を歌った「生きていたんだね―校庭のいちょうの木に寄せて―」や「宇久島旅情」「小値賀島旅情」などを収録。現在、五島奈留島、壱岐などに足を運びレッスン活動を続け三集目のアルバム制作に打ち込む毎日。 池島では今後、岩城夫妻が中心になって島内の知人らに呼び掛け、今月十八日に一回目のレッスンをする予定。滝子さんは「海外から炭鉱の研修に訪れている研修生にも参加を呼び掛けようかな」と、“池島アピール策”を練っている。(大瀬戸支局・大櫛格) |