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炭鉱マンに寂しさと焦り ●鉱 員 直轄鉱員の小谷英雄さん(52)は「退職条件に不満はあるが、もうそんなことを言ってはいられない」とため息。「高校二年の子どもが佐世保市の学校に通っている。仕事も家も佐世保で見つけたい。これからだ」と自らを励ますように大きな声で話した。 約六百人が働く下請け会社の多くは、従業員の退職条件がまだ定まらない。二十一年間働いている坑内作業員(58)は「退職金は直轄の三分の一だろう。賃金25%カット分が戻るかどうかも分からない。同じ仕事で命を張ってきたのにな」と語気を強めた。 港の貯炭場は今月に入り、皮肉にも真っ黒い石炭がうず高く積まれている。「今ごろになって、いい払い(採炭現場)ができたんだ」。ベテランの採炭員が寂しそうにつぶやいた。 ●住 民 県が十六日に設置した池島炭鉱閉山現地支援センターには、朝から鉱員の家族らが訪れ、職員に相談していた。 同センターの倉富義治所長は「池島以外に住むのが初めての住民もおり、引っ越しや子供の転校の手続きなどを尋ねるケースが多い」と話す。 相談に来た女性(54)は「昔はにぎやかだったのに。閉山は寂しい限り」。子供が長崎市の高校に通う主婦(39)は「できるなら子どもと一緒に住みたいが、空き部屋は少なそう」と話した。 ●商工業者 西彼外海町立池島開発総合センターでは、外海町商工会による緊急の個別相談会が十九、二十両日の日程で始まった。十九日は小売業者や炭鉱関連の業者など四件の相談があった。 同商工会経営指導員の田浦秀稲さんは「炭鉱閉山後に住民がどれほど減るのか分からず、商工業者は今後経営を続けるかどうか迷っているようだ」と話した。 夫と食料品店を経営する女性(45)は「できる限り営業を続けたいが、住民が減って商売が成り立たなくなれば閉店せざるを得ない」と不安を隠せない様子だった。 |